【ち】痴漢 | 自分辞書 ~ まい・でぃくしょなりー ~

【ち】痴漢

復帰いきなりすげーものがテーマになりました。


(その前に、皆さん長らくお休みさせていただきました。

もう見てくれる人はいないかもしれませんが、

がんばりたいと思います。)


小学校3年ぐらいだったか、

痴漢に追われたことがある。


習い事(空手柔道)が終わって家路についた。


6年生の人たちの後ろで自転車こいでいた。

途中、中年男性が後ろで自転車をこいでいるのに気づいた。


「なにか嫌な雰囲気だ・・・」

こういう勘は昔からよくあたるしょぼん


「痴漢だったりして叫び」なんてことを考えながらこいでいると、

6年生の人たちとは分かれる交差点に差し掛かった。


そこで中年のおじさんは俺を抜いていった。

「ふーなんや」と安心かお

そこから一人で帰ることになるし不安だったがよかった。


少し行くと、前を行く中年男性が俺の帰る方向とは違うほうに曲がっていった。

「勘が外れてよかった」と再度安心ニコニコ




そして俺がその交差点に通り過ぎるとき・・・


カーブミラーに映っていたもの・・・


俺の鼓動は一瞬にして速くなった・・・



ミラーに映っていたもの、

それは・・・








先ほどの中年男性が家の影に隠れている姿だった!!


やつは俺を待っていたのだ!

やつは追い越したフリをして俺を待っていたのだ!!


そこからの俺の恐怖は皆さん想像できるだろうか。

痴漢に会うと、恐怖で声が出せないという女性の気持ちがわかった。


俺はただひたすら、

無我夢中で自転車をこぐことしかできなかった!

一秒でも早く家に着くために!

大声で助けを求めることなんてこれっぽちも頭になかった。

恐怖・・・早く家に・・・ただそれだけ・・・

やつを引き離せない!



家が近づく・・・やつも近づく・・・



ようやく家の前につきスピードを緩めた瞬間、やつが俺の横に!

そして言った一言・・・





「一緒にかえってあげようか?」


俺はすぐさま門の中にはいり、

家に入るなり鍵をしめ、

窓に駆け寄りながら母を呼び、

たった今体験した恐怖を伝えた。


やつは家から少し離れたところにいた。

あたりを見回していた。次の獲物でも探していたのだろうか。


母に「警察を呼ぼう!」と言ったが、

「ただ話しかけられただけやし言っても無駄」と言われた。

確かに・・・



やつは少ししてもと来た道を戻っていった。



次の日、学校に行くと休養している担任の代わりの先生がやってきた。

先生に自己紹介するとき、俺は前日の恐怖体験を話した。


クラス中から「嘘だ」と言われ信じてもらえなかった。

普通狙うのは女の子で俺は男、しかも俺はそんな狙われるようなキャラでもなかった。

信じてもらえないのも無理はない・・・


でも実際に俺は追われたのだ痴漢に!

俺を抜き去り待ち伏せしていたのだから間違いない!!


俺はその後、痴漢に終われる夢を見た。

そのときは道の横のアジサイの中に自転車ごと飛び込んで隠れようとしていた・・・あじさい